
先日、Mステに出演された新小岩のラッパー・ZORN(ゾーン)さんですが、ALL MY HOMIESの面々も出演されていました!
LIVEではおなじみとなっていますが、TV歌唱時にも出演されるとは驚きでした。
「地元LOVE」を披露する直前のインタビューでは、
『姐さん(後藤真希さん)に緊張して飛ばしちゃうかも(歌詞を忘れる)』
と言っていましたが、本番ではわざとリリックを1小節とばすお茶目さも。しかし、ZORNさんは生歌唱が非常にお上手ですよね。ZEEBRAさん並みに音源と違和感ないですもんね。凄いことです。
「母の日」の前日に『家庭の事情』を発表
そんなZORNさんですが、コロナ禍の2021年5月9日の「母の日」の前日に
『家庭の事情』を発表されました。
母の日のプレゼント的な曲かな?と思ったのですが、母親に感謝しつつも、HOOK部分の強烈なリリック…もちろんHOOK以外も強烈です。
皆さんは『家庭の事情』を聴いてどう思いましたか?
是非、親になった方はもちろん、中学生以上のお子さんとも一緒に聴いてほしい名曲です。(個人的にR15+の刺激感)
プロデュースはもちろん、BACHLOGIC(バックロジック)
もうねぇ、この二人最高なんです。わかりやすいように相性の良さを例えるなら
Eric B. & Rakim
/代表曲:I Know You Got Soul
Nas × DJ Premier
/ 代表曲:N.Y. State of Mind
Snoop Dogg × Dr.Dre
/ 代表曲:Who Am I (What’s My Name)?
Eminem × Dr.Dre
/ 代表曲:Without Me
Jay Z × Just Blaze
/ 代表曲:U Don’t Know
Jay Z × kanye west
/ 代表曲:Izzo(H.O.V.A)
Mr.Children × 小林武史
/ 代表曲:innocent world
Clipse (Pusha T & No Malice) × Pharrell Williams(The Neptunes)
/ 代表曲:Chains & Whips (feat. Kendrick Lamar)
のような相性の良さです。
他のアーティストの方の楽曲も、
『このビートいいな~、BACHLOGIC(BLさん)かいっ!やっぱりな!!』というのが多いです。
DABO, ANARCHY & KREVA – I REP (prod by. BACHLOGIC)
異色のコラボ曲。2010年リリースですが、今でも上がる⤴一曲です。
OZROSAURUS – Players’ Player feat. KREVA (prod by. BACHLOGIC)
まさか、このお二人が絡むとは…生きているうちに見れて幸せなコラボ曲です。
DABO, MACKA-CHIN, SUIKEN & S-WORD – 東京弐拾伍時 (prod by. BACHLOGIC)
ニトロのメンツが見れて嬉しい!!となる一曲。ビートとリリック・フロウのハーモニーが完璧です。S-WORDさん、シーンに帰ってきてー!(切実)
東京弐拾伍時 – 時間ヨ止マレ feat. MURO & PUSHIM (prod by. MURO & BACHLOGIC)
悲しいお話ですが、DL様(DEVLARGE)がお亡くなりになり、RIPの意味を込めた一曲です。YouTube PVの最後にシャウトしている貴重なDL様の映像が拝見できます。
家庭の事情 リリック(歌詞) ZORN(ゾーン)
【リリック】
(かっこ部分は個人的感想や補足説明)
人生の最初の方
洗い物の溜まった台所
ママがパパのこと刺し殺そうとしても
親は選べない子供
(2021年頃から使われるようになった「親ガチャ」の意。ここでは、どちらからみても選べない意味に)
コンビニ弁当がお袋の味
いつも着てる洋服も同じ
幼稚園のカバンから注射器
家の中が18禁
(前の小節からも「親がネグレクト」だったとわかります)
だけど受けた愛情
夜はちゃあちゃんが来れば大丈夫
友達の家とはズレた環境
覚えてねーし忘れらんないよ
(忘れたいけど忘れられない過去…”覚えてねーし忘れらんないよ”という両極端の矛盾した言い方が胸に刺ささります)
弟とご飯にたまごかけた
一家団らんに憧れた
人が聞いたら唖然としそう
誰にも言えない家庭の事情
(多くの家庭の日常の光景が”特別“だったというのが伝わります)
※(HOOK)
うるせー黙れ ほっといてくれよクソババア
花の一つも渡せない息子だった
でも今なら そう
いや今さら そう
曲を贈ろう ろくでもないクズの賛歌
(思春期の感情的な少年時代から、親になり少し気持ちがわかるようになった後に感じた「こうすればよかった」という後悔が垣間見える情景。
でも、今ならできるかも、今更いいか…といいつつ、母の日の前日に”クズの賛歌”というプレゼントに恥ずかしさが透けて見えます)
親父が出てった思春期
知らねーホストが寝てた自分ち
あんたなんか産まなきゃよかった
こんな家生まれなきゃよかった
(家に居場所が無いこんな状態だったら、そりゃ非行に走りますよ…)
説教も発狂もうっせーよ
安らぎは爆音の重低音
毎夜犯罪 逮捕三回
転がる錠剤と愛の残骸
(どこにぶつけてよいかわからない感情を、好きな曲を爆音で聞いて平静を保つという感じでしょうか。『Stay Gold』でデート中にパクられたと言ってましたね)
留置所 鑑別 少年院
家庭裁判所も常連に
これがこの子を導くと
弁護士が持ってきたリリック帳
(この弁護士さんは Good Jobを超えて「Thank you for your Excellent Work!(素晴らしい仕事ぶり)」だと思う。誰だか知らんけども)
鉄格子の中で白湯にパン
親子の間のアクリル板
こんな曲は名誉毀損?
死ぬほど憎んだ家庭の事情
(アクリル越しの面会と、コロナ禍の飛沫感染対策のアクリル板にかかっており、直接的には近いけど間接的に遠い様。少年院にいた頃に過去を振り返り、生まれた家庭の事情を”死ぬほど憎んだ”ということがわかります)
※(HOOK)
俺も反省 親も反省
壊れた家庭 一緒に再生
今ならどんな過去も愛せる
復縁した二人 孫を抱いてる
(時間が経つことで赦せた両者。ZORNも親になり親孝行をしている情景が浮かびます)
枯れるくらいに泣かせてごめん
そこら中 頭下げさせてごめん
息子の面会ってどんな気持ち?
その帰り道はどんな気持ち
(子供を持つ親となってから、謝る事もあったのかな?そこから自分の時はどうだっただろう?という感情かな。なんか泣けますこの部分)
結局自分のせい
親だって完璧じゃない人間
恨んじゃない ありがとうが言いてー
危ねー あやうくまともな人生
(親がこのような状態でも非行に走らない人はいるかもしれない。親も子供と一緒に成長することで一人前の親になっていく。今の成功は過去の家庭の事情があったからだけど、ありがとう と直接言うには照れくさい…という感じでしょうか)
これがラップなんだ わりーな
バカ息子見に来い 横浜アリーナ
ろくな思い出じゃねーのによ
感謝しかない家庭の事情
(洗いざらい家庭の事情を話してしまったけど、2021年9月12日横浜アリーナにて開催されるワンマンライブ「汚名返上」への招待。
“覚えてねーし忘れらんない”過去が今のRapゲームの成功の糧となっている。”誰にも言えない”→”死ぬほど憎んだ”→”感謝しかない家庭の事情”という気持ちの変化が見て取れる)
いかがでしたか?母親に向けた曲としては異質ですが、なぜだか胸に刺さる曲です。
あと、5年前とは思えないですよね。色褪せないです。私は今でもヘビロテです。
他の楽曲でHOOKが強烈な歌は?
しかし、YouTubeとカラオケでいつでもPVが見れるって良い時代ですよね。
昔は、音楽ランキング番組のわずか数秒しか見れなかったですもん。
たまにジュークボックス型のPV見れる機械がボーリング場にありまして、1曲100円で見れた記憶が…
当時のカラオケのPVって、誰かわからない役者が出ている訳のわからないストーリーで『どういうこと?』って思うことが多々あり、間奏シーンなんか特に地獄でしたよね。あー懐かしい。
ちなみに、今まで聞いたことのある強烈なHOOKって何かな?って思い出した曲は、
N.W.Aの『F**k the police』のHOOK部分の
「♪F**k the police!♪」(ダイレクト過ぎ)
です。その当時は、LAPD ロサンゼルス市警察による人種プロファイリングがあり、人種偏見に基づく取り締まりをうけていました。警察の残虐行為など不当な暴力のそれらを生むシステム化された差別に対して激しい怒りをぶつけた楽曲だったのでしょうがないですね。ロス暴動とかもありましたもんね。
それと、THE YELLO MONKEY(イエモンさん)の『JAM』ですかね。名曲です。
1996年2月29日のうるう年に発表されています。
「外国で飛行機が落ちました。
ニュースキャスターは嬉しそうに、乗客に日本人はいませんでした、いませんでした、いませんでした。
僕は何を思えばいいんだろう、僕は何て言えばいんだろう。
こんな夜は逢いたくて、逢いたくて、逢いたくて。
君に逢いたくて、君に逢いたくて、また明日を待ってる」
『JAM』は、当時の陽気なポップスブームにアンチテーゼを唱えるような、ダークながらも切実で、普遍的な生きることをテーマにした楽曲として時代を切り開いた名曲です。
皆さんには思い出に残っている1曲はありますか?
ZORNさんについてはまだまだ深堀してきます。




