
最近「Wu-Tang Clan」(ウータン・クラン) ※通称:ウータン
の名前を日本でも聞くことが多い気がします。
というのも2026年5月24日に、Kアリーナ横浜で29年ぶり、かつ最後の来日公演「Wu-Tang Forever: The Final Chamber」が開催されるからです。
前回は、1997年に赤坂BRITZで開催されたようですが、メンバーの”GZA”(ジザ/ジニアス)が緊急帰国するなどで、全員参加とはならなかったようです。
そして今回、29年の月日が流れ日本に彼らが帰ってきます。残念ながら、2004年に”ODB”(オール・ダーティー・バスタード / Ol’ Dirty Bastard )は亡くなってしまいましたが、その息子の”ヤング・ダーティ・バスタード”も参加予定とのこと。楽しみですね。
しかし、先に行われたオーストラリア公演では、メンバーの一部が参加できずに、返金対応がなされたとか。
メンバーも多いので、トラブルなどで参加できないのは致し方ないのですが、最後の日本でのウータンの有志を目に焼き付けたいですね。
RZA × Awichの衝撃
久しぶりに個人的には衝撃を受けたコラボでした。”RZA”(リッザ)があのウータンの”RZA”だというのが受け止められなくて、日本人の中で”RZA”って名乗っている不届きものがいるのかなと思ったのですが、正真正銘のウータンの”RZA”でした。
ノリにノッテいる“Awich”さんとコラボするっていう流れも良いですよね。
「OKINAWA WOMAN」の表題曲「Wax On Wax Off」という曲名・タイトルも最高ですし、feat.の”Lupe Fiasco” ※通称:ルーペ
という人選も個人的には最高で、最高尽くしでした。
【解説1】
Wax On Wax Off の意味とは?
映画「ベストキッド」(※原題:The Karate Kid )の登場人物で転校先でいじめられる少年ダニエルが空手家のミヤギさん(日系人)と出会い、心技体を学び宿敵に立ち向かう物語。
技を学ぶシーンで、なぜか車のワックスがけを命じられ、その時のセリフが「Wax On. Wax Off.(ワックスかける。ワックス拭く)」というものでした。
不満を表すダニエルでしたが、次の試合ではこの特訓の成果が表れるシーンがあり…あとはご自身で確認してください。とても良い映画です。
ミヤギさんが、ジャッキーチェンとなったリメイク版も公開されました。
【解説2】
Lupe Fiasco とは?
シカゴ出身のラッパーで、2006年にデビューアルバム『Lupe Fiasco’s Food & Liquor』をリリース。
同郷の Kanye Westの2ndアルバム『Late Registration』の収録曲「Touch the Sky」で一躍有名に。
その後、日本にも複数回来日し、DJ WATARAI × BIG-O とのアルバム『Straight to Next Door』の収録曲「 City Wings 」にも参加。
日本語と英語のリリックを混ぜた作品が印象に残りました。
そして、今回の「Wax On Wax Off」には、空手との深い関りがあります。
ルーペの父親が空手教室を運営していたことから、子供の頃より空手や剣道などの武術や日本の文化に慣れ親しみ育っていたようです。
さすが、RZA!人選もさすがです。
【こぼれ話】
今回の人選の良さは、Kanye Westの「Jesus Walks (Remix)」における” Ma$e “と” Common ”の共演を彷彿とさせます。
個人的な信仰と社会への問い、そして音楽業界への鋭い批判を込めた「Jesus Walks」という楽曲。
そのRemixに、バッド・ボーイ・レコーズ所属の絶頂期に牧師への転身を掲げてシーンを去った” Ma$e “を起用する。この人選の良さには本当に痺れました。
日本人ラッパー(HIP-HOP)と海外プロデューサーとの相性・作品は?
2000年前後から、JAPANESE HIP-HOPを聞いていますが、当時は海外の超大手レーベルの日本支社「DEF JAM JAPAN」が設立された頃でした。
最初のリリース作品は超名作の、NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDのアルバム『NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』です。
【DEF JAM JAPAN契約アーティスト】
DEF JAM JAPAN契約第1弾アーティスト:DABO (NITRO MICROPHONE UNDERGROUND)
DEF JAM JAPAN契約第2弾アーティスト:S-WORD (NITRO MICROPHONE UNDERGROUND)
DEF JAM JAPAN契約第3弾アーティスト:SPHERE of INFLUENCE (ZEEBRAと異父弟)
DEF JAM JAPAN契約第4弾アーティスト:AI(ご存じアイちゃん)
DEF JAM JAPAN契約第5弾アーティスト:HI-D (初のシンガー)
DEF JAM JAPAN契約第6弾アーティスト:TOKONA-X(契約金でHUMMER H2を買ったと言っていたっけな)
ここまでしか私は記憶が無いのですが、その後契約アーティストも増えた後に一度消滅してます。
時は流れて、2016年にAK-69さんを迎えて再始動したようです。知らんかった。
話を戻しますが、個人的に覚えている日本人ラッパー(HIP-HOP)と海外プロデューサーとの作品は以下です。
年代:2003年
アーティスト:S-WORD (NITRO MICROPHONE UNDERGROUND)
アルバム名:STAR ILL WARZ
収録曲:WORLD SUMMIT
海外プロデューサー:JUST BLAZE
メモ:当時の超大物Jay-Zのプロデューサーとしても活躍していたあの”JUST BLAZE”が楽曲を提供。
おなじみの「JUST BLAZE↑」のコールも聞けます!当時の、DEF JAMつながりで実現したコラボだと思いますが、S-WORDのリリック&フローとの相性がとても相性が良く、今聞いてもサイコーです。※YouTubeに無かった
年代:2005年
アーティスト:BIGZAM(NITRO MICROPHONE UNDERGROUND)
アルバム名:THE BIGGEST
収録曲:THE BIGGEST
海外プロデューサー: WARREN G
メモ:西海岸のスーパースター”WARREN G”をプロデューサーに迎えた一曲です。
楽曲もPVも西海岸ノリで、今聞いても色あせてないですが、リリックはもう少し頑張ってほしいですね…BIGZAMさんカムバックをお待ちしています。
年代:2005年
アーティスト:TERIYAKI BOYZ
アルバム名:BEEF or CHICKEN
海外プロデューサー: Adrock (Beastie Boys)、Cut Chemist(Jurassic 5)、JUST BLAZE、The Neptunes、DJ Premier、DJ Shadow、Mark Ronson、Daft Punk
メモ:当時大人気だったNIGOさんのBAPEが、海外HIP-HOPアーティストのアイコンとなり、そのつながりで実現したと思われるこの超豪華な海外プロデューサーとのコラボ作品の数々。
どんな徳を積めばこの豪華なプロデューサー陣と仕事ができるのかな?というレベルです。
年代:2009年
アーティスト:TERIYAKI BOYZ
アルバム名:Serious Japanese
海外プロデューサー: Adrock (Beastie Boys)、The Neptunes、Mark Ronson、Jermaine Dupri、Kanye West、Supa Dave West
メモ:前作から引き続き、The Neptunes、Mark Ronson、Adrockに加え、当時人気絶頂だった、Jermaine Dupri、Kanye Westも迎えた2作目。
映画『ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT』の代表曲の「TOKYO DRIFT(FAST&FURIOUS)」も収録されています。
コロナ禍で、たくさんのアーティスト達が「TOKYO DRIFT(FAST&FURIOUS)」のビートを使ったフリースタイル「TOKYO DRIFT FREESTYLE」のYouTube投稿が有名に。
現時点の再生回数は、重盛さと美 feat.友達 がダントツでNo1。なんだかわかる気がします。
カニエの話題になりますが、伝説となっているカニエウエストのミュージックステーション(Mステ)の出演もありました。
演目はもちろん「I Still Love her」。個人的に気になったのが誰がカニエの通訳を担当するのかと思い、VERBAL(バーバル)さんかな?と思ったのですが、WISE(ワイズ)さんでしたね。
それと、Serious Japaneseで忘れちゃいけないのが、SEEDAさんの「TERIYAKI BEEF」のDISソングです。私は後日知ったのですが、あのDISの完成度の高さは必見です。
年代:2020年
アーティスト:PUNPEE
曲:夢追人 feat. KREVA
海外プロデューサー:Nottz
メモ:西海岸の大御所 Snoop Dogg、南部ヒューストンレぺゼン Scarface、2004年に50億稼いだとされる 50 Cent、ご存じWu-tangのメンバー Ghostface Killah、Dr.dreプロデュース The Game、そして Kanye Westなどの楽曲提供などで有名。
最近の JAPANESE HIPHOPは詳しくないのですが、
上記以外だと、KOHH(千葉雄喜)、JP THE WAVY、BAD HOP が海外プロデューサーと絡んだ作品を発表されているようです。
近年では、SNSからのつながりもあり、人脈を伝う方法も希薄になってきているかもですね。
まぁ、そんななかで”RZA × Awich”のコラボに衝撃を受けましたという話です。
次のコラボでは、海外アーティスト +feat.Awichさんの日本語リリック の作品が見たいですね。
最近だと、Charlie Puth(チャーリー・プース) feat.Hikaru Utada のコラボ曲「Home」が発表されました。
宇多田さんが日本語で歌ってるのも意外でした。チェックしてみてください。
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